自然の話。

2003年4月29日
新聞を読んでいると、よくブラックバスがいかに日本の河川の生態系を変えた悪者かという話が載っている。私は釣りキチではないので詳しくないが、そういうのを読んでいると、人間と自然のかかわり方の難しさというか、もうわけがわからなくなる。
 バスの放流をするとか禁止するとか何十センチ以下の魚は取ってはいけないとか、干潟の話もばかげてるし…

今ある自然を最大限に残す。そのために、その川にいない魚の新たな放流はしない、今いる魚が減りすぎないように、捕っていい量、サイズをきめる、川を汚さないようにする。

これだけじゃだめなんだろうか…
日本人は普段はほんとにルールを守る国民だと思う。ルールを決めるときちんと順番の掃除当番も守ってくれるし、赤信号は、1台も車がいなくても止まるもんね(これは日本だけだ!)。
 それなのに、どうして自然に関してのルールだけは守れないんだろう。ごみもそう、釣ってはいけないサイズの魚を平気で持って帰るのもそう。最近若い人のなかにはそういう意識の高い人もいるとはいうが。

ニュージーランドの人はそういうのを守る。山に登ってもごみは必ず持って帰る。自然を守るために、魚のサイズも守る。違反に対する罰金もかなり高く設定している。最近よく罰金を払っているのは中国人だという話だ。彼らはまったくルールを守らないので、検査官がたまたま来ると、特に中国人は念入りにチェックされる。たいてい決められた数を違反して捕りすぎてるから。
 アジア人というのは自然を破壊しやすい性質があるのだろうか。あるいは、西洋文明は、すでに一度自然を破壊した経験と反省から、いまやそういう性質になったのか…それなら日本人もそろそろそうなってもいいくらい、充分日本の自然を破壊したと思うんだけどな…。反省の材料にするに充分な量は。

 私は別にエコロジストでもナチュラリストでもないけど、海にも川にも山にも行くし、行ったときは綺麗なほうが気持ちいいにきまってる。そこにいる人がだれもごみを捨てず、あるものに手を出さなければ、きれいなままでいられるのにと思う。
 ニュージーランドの人はそれができる。日本にいるとそんな子供の習う道徳のようなことが守られていないことに、いらいらさせられる。

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ria

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