この木曜と金曜、一泊2日の社内旅行である。名前はConferenceなので、日本の、完全に慰安でいく社内旅行とはちがうものの、完全に仕事かといったらそれも微妙。

なぜなら持ち物リストを見ると、
・    汚れてもいい服 2着
・    あたたかいウールの靴下
・    運動靴
・    水着
…なんて、書いてあるからだ。おーい。名目は一応会議なんですけど…

平日に行くので、本社全員行くわけにはいかないので、今回はFinanceサイドの約35人が参加。私は、SalesよりはFinance/Adminサイドとみなされ参加。

昨日までずっといい天気だったのに、あいにくの雨の中、朝7時15分に本社集合。そこから目的地のコロマンデルまでは大型バスで2時間ちょっと。ほとんど熟睡してたので、あっという間に到着。

すぐに汚れてもいい服に着替えて集合、といわれる。部屋は、部屋というより高級コテージで、かなり心臓破りの坂をレセプションからのぼった。部屋はミシェルと一緒になってた(よかったー)。

そして、モーニングティー(ここでの生活にはかかせない)をとって、すぐに全員集合。まず全員が、4色にチームわけされた。私はYellow。
ここのホテルは、高級ロッジの連なりという感じで、敷地が山の斜面になっててかなり広い。その中に、問題を持っている人が散らばっているから、それを手分けして見つけて解決していって、鍵を4つあつめ、最初のホールにある箱をあけろという。

私が探しに行ったエリアはレセプション近くで、問題は、“この斜面にチームカラーのものが5つ落ちているからそれを5つ全部集める”というもの。走り回って黄色いシャベルだの黄色いリボンだのを探す。しかも、その途中でパイを食べたりビール(水でもいい)を飲まないと通れないところまで準備してある。

ふと、向こうを見ると、ホテルのプールにミシェルとサラが水着で飛び込んでいる!
あとで聞いたら、プールの底に沈んでいる何かを持ってこないといけない問題だったらしい。はーよかった…プール組じゃなくて。

そうやって、みんなでそれぞれ鍵をもってかえり、箱をあけてみると中には“最新の21世紀型BMWを作れ(他にも細かい記述あり)”。

うちらの班は一番に箱をあけたんだけど、他の班も続々帰ってきて、みんな車作り開始。
そうしてできた車がこちら。うわー
(↑まだ写真アップしてません。今週中には…)

ヨーロピアンの、こういうときのチームワークと集中力ってすごい。日本人って、こんなこと言われて、マネージャーも一緒になって、こんなに熱中して、こんなアクティビティを楽しめるだろうか。

それからみんな着替えて今度はランチを食べ、そして午後はProblem Solvingとかのセミナー。
これは、例えば

“夜中の2時、あなたは部屋で愛犬と寝ています。他の部屋で8歳の子供が、その隣の部屋で6歳と4歳の子供たちがねています。突然あなたは、煙のにおいで目が覚めました。さあ、どうします?”

というようなもの。
選択する絵がいくつもあって、それを自分がベストと思う番号をふっていく。TVを出すだの、下の子を助けるだの、上の子を助けて隣家に行かせるだの、犬を助けるだの。
そして、その自分の答えを今度はチームで話し合って、何故それがいいのか、みんなを説得し、チームとして共通の見解を出さねばならない。

実は、NZに来てすぐ、語学学校にいっていたころ、こういうディスカッションがクラスでよくあり、私は大嫌いだった。
“町が大停電になります。これから1週間、みんな使っていい電気製品は3つだけです。その3つを選び、何故それが必要か、回りの人を説得しなさい”
だの
“あなたが無人島に漂流するとして、…以下略”
だの。

こんな子供のするような問題は、ほんとにつまらないと思っていたんだけど最近思うのは、これはこちらの(西洋の)社会では、ものすごく頻繁に行われる思考の訓練であり、けっして語学学校の先生が、私たちを子ども扱いして出していた問題ではなかったのだ。

その証拠に、こんな社会人のセミナーでも似たような問題をよく見るし、しかもみんなの参加の仕方が半端じゃない。
一緒に寝ている犬を子供より先に助けるか、ということで、横に寝てる犬を窓の外に出すのなんか2秒でできるのだから、先にするべき、という人と、それでも子供が先だ、という人と、えんえん議論する。
 西洋人のディスカッション能力は、子供の時からの(大人になってからも)こんな訓練で磨かれていくのだろうなあ。

多分、日本人の考え方としては、こういうアクティビティがあったら参加はするけど、チームとしての共通の見解を出すときに、“ま、私はチームの考えとちょっと違うけど、ここで1人反対しても大人気ないから、どうでもいいし黙ってよ…”というふうになりがちではないだろうか。

このへんに、最近の日本人の外交の弱さなんかがあるんじゃないのかなあ…

そしてアフタヌーンティーをとって、また違うセミナー。職場環境や、周りに悪い影響を与える勤務態度なんかに対するディスカッション。

5時半にセミナーは終わって、私はぐったり。さすがに朝7時からず〜っと英語で、講義を聴いたりディスカッションに参加(というほど口をはさめないけど)するのは疲れる…しかも走り回ったし。

ディナーは7時からだったけど、その前に、明日の課ごとのプレゼンテーションのうちあわせをミシェルとトリッシュと、一応ボスのブルースとする。
これは、各課が普段どんな仕事をしているかのプレゼンをみんなでするというもので、ふつーに“翻訳と日本の本社とのコミュニケーション全般とボスの世話…”とかいうのかと思ってたら全然違う。
 ミシェルが、いいアイディアがある、といってなにかと思ったら「チャーリーズエンジェル」をやろうという。女3人とブルースの課だから。

それからチャーリーズエンジェルを文字って、ナレーションを考え、私はたった1人の東洋人でルーシー・リュー役なので、結局まんなかでハイキックまですることに。
“日本で緊急事態発生、緊急で秘密文書の翻訳の後、飛行機手配せよ”“了解”みたいな。

その後ディナーのあと、なんと夜12時までチーム別パブクイズ(日本でいう雑学クイズ大会みたいなのかなあ…)大会。くじで会社のロゴの入った帽子(マニアには人気)をもらいました。

楽しいんだけど、もうそれよりぐったり疲れました…その後まだ飲んでた人もいて、みんな丈夫…。

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ria

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