友人Tくんのペキニーズ、ユリちゃんが死んだ。
うちらのフラットに来たTくんは泣いていた。

中国人のつれた巨大な犬が、公園で突然襲いかかってきたという。

ユリちゃんは、Tくんがうちに来るときには、必ず一緒に遊びに来て、おだやか(というか天然ボケ)な性格で、うちのよっちゃんも犬だというのにユリちゃんが来ても、怖がらないようなおとなしい子だった(もちろんはじめはよっちゃんも警戒したけど、すっかり慣れていた)。

小さいユリちゃんの、背骨を挟むように、大きい犬が背中から噛み付き、病院に連れて行く途中も、体の中でごぼごぼ、と息をすると音がしていたので、肺もやられていたんじゃないかという。

巨大犬の飼い主の中国人は、病院まで一緒にこさせて、手術代が500ドルだか700ドルだかかかるといわれたら、とりあえず今500ドル持っているといって、それ以上は絶対バックれるつもりか、一切IDや免許などは持っていないと言って見せないという(車を運転してるというのに!)

Tくんは、一応書かせた連絡先も、絶対ニセモノだな、と思い、獣医さんもそう感じたのか、“その500ドルはとにかく受け取っておけ”といって、できる限りの手術はしてくれたそうだ。

ユリちゃんは背中の筋肉もほとんど断絶していたらしい。

獣医さんも、きっと大丈夫、というので、Tくんがユリちゃんをそのまま入院させて帰ったら、次の日、ユリちゃんは死んでしまった。

きっと小さいユリちゃんは、ショックと怪我に耐えられなかったんだと思うって。

相手の乗っていた車のナンバーは覚えているそうだけど、やっぱりその中国人はバックれたらしい。
犬のしたことは、仕方なかったのかもしれないけど、その中国人は許せない。

ユリちゃんは、こんな名前だけど、れっきとした男の子で(百合、ではなくロシア系の名前の、どちらかというとユーリー)、TくんがNZに来てから8年、ずっと一緒だった。ほんとにずっと。

うちの犬が死んだときも、ままりんと一週間は泣き続けたからすごくわかる。遠くの親戚より、ずっと家族だもん。

ユリちゃんの冥福を祈って、HPに写真載せました。

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ria

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