雅子さん

2004年10月26日 エッセイ
美智子さんの古希にお祝いとかで、新聞に雅子さんの写真がのっているのを見た。
痛ましいとしか思えない…
そう思っている人は他にもいると思うけど、笑顔がひきつってつらそうすぎる。

雅子さんほど優秀な女性というのは、そうはいない。頭がよく勉強家で、語学が堪能で、外務省でバリバリのキャリアウーマンだった雅子さん。

全国の、自分の力でバリバリ仕事をして生きていきたいキャリア志向の女性の、まさに憧れるポジションに彼女はいたと思う。

それが一転して、“日本一のよき妻、よき母”であることを要求される生活。

きっと、あの世界に行ってしまってから、いろんなことに(想像もできないけど)努力したんだと思うけど、皇太子とのことが最初にウワサになって、報道陣に囲まれたのを、毅然とふりきったキャリアウーマンだった雅子さんの姿を思うと(もう二度と放送されることはない映像だと思うが)、求めるものの方向性が違いすぎて、努力でどうにかなるものではない気がするのだ。

紀子さんは、“はやく結婚して寿退社した〜い”とかいいそうなタイプだから、“よき妻よき母”像を国民から求められる皇室に入っても(まあ“理想の主婦”っつーか)、たいして違和感なくやっていけたんだと思う。

雅子さんは違う。
私なんかと比べるのはおこがましいけど、どっちかといえばキャリア志向の私は、特に“よき妻よき母”になりたいと思ったことはないし、“○×さんの奥さん”であるより、自分自身で責任ある仕事を続けていきたい。
雅子さんも、分けるならこっちのタイプに属してると思うんだけど、それが彼女がつらそうな一番の原因に思えてならない。

頑張ろうにも、自分が頑張りたい方向性と、しなければならない義務があまりにかけ離れていることが。

私が“さー子供作って、家事を完璧にこなし、立派な母として頑張れ、これはとっても重要な仕事なんだからね”といわれても、絶対やる気がわかないように。向き不向きの問題だ。

あのつらそうな笑顔を見ていると、無理に微笑まなくていいよ、といってあげたくなる。
何をいわれようが、無表情でもかまわない、必要なポイントで、ちょっとにこっとだけすれば充分だよって。

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ria

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