S-2くんのしごと

2004年7月28日 日常
フラットメイトのS-2くんは、語学学校が終わったので、仕事を探しにいき、どうにか日本食レストランに採用された。

彼は、18歳ながら、なかなか素直なかわいいお子さんで、なんと空手二段の腕前である。
若いワーホリは、たまにほんとにひどいのがいるが、彼が比較的見た目よりしっかりしてるのは、体育会系のなせる技かと思う。

彼の時給はNZの法定最低賃金(税込み9ドル)のうえ、1日4時間くらいしか働かせてくれないこともあるので、かなり生活は厳しいらしいけど、頑張れ〜
(日本食レストランは、こんな感じだから、職場としてはおすすめじゃないけど、今まで1つもアルバイト経験がなく、英語のしゃべれないS-2くんの場合は、とりあえず、経験を積むことが大事でしょう)

ネットボール

2004年7月27日 日常
社内でネットボールチームを作ろうということになり、誘われた。

ネットボールといって、知っている日本人はほとんどいないと思われる。私も知らなかった。が、この国では、女子のスポーツといったらネットボール、というくらいメジャーで、他に何のスポーツをやったことのない人でも、学校の体育でやらされるから、これだけはやったことはあるというほど盛んなスポーツだ。
日本の、バスケとバレーボール人口の比率を足したくらい、競技人口比率は多い(多分)。

TVでも、男子のラグビー、クリケットと同じく、女子のネットボールの国際試合は盛んに放送されている。

そんなこといっても、riaはルールは知らない。
TVのニュースでよく見る感じでは、なにやらドリブルなしのバスケとポートボール(なつかしい…)をまぜたような感じ。
しかしなにやらまわりが盛り上がっているので、一緒にやることになりそうだ。だからルールしらないっつーの…。

ルールを調べようと思い、“ネットボール”で検索すると、日本にも多少団体があるらしく、いくつかのサイトがヒットする。
ところが、今回riaが誘われたのは“インドアネットボール”。これは、さらにネットボールにスカッシュを混ぜたようなものだと説明されたが、そうすると私のなかでは、“インドアネットポール=バスケ+ポートボール+スカッシュ??”
 うーん…??

ちなみに、“インドアネットボール”でヒットする日本語サイトはまったくなく(2つだけ、NZの語学学校の施設紹介で“利用可能施設”の1つで、インドアネットボールコート、というのがヒットしただけ)日本人初のインドアネットボール選手じゃない?というだんな様の評判である(さすがにそんなことはなかろう)。

そんなわけで、ほんとに参加することになったら、報告いたします。

ぼんくら

2004年7月26日 読書
正直言って、宮部みゆきを本気で面白いと思ったことはあまりない。(火車だけまあまあだった)
どうしても、読んだ後が物足りないのだ。
本格的な推理小説なら、本格的な時代ものなら、このくらいは面白いと思って読みたい、というのに、いつも足りない。
(反対に、いつも期待しているそれを満たしてくれるのは彼女と仲良しらしい京極さん)

日本にいたら、多分買ってまでは読まないが、本の手に入りにくいここで、比較的出回っているので文句いってる割には読んでいると思う。

この本も、多分、中学校のころにでも読んだら、面白かったかもしれない。

ストーリーがつまらないのでもないし、時代考証がひどいというわけでもない、登場人物がイマイチというのでもない。でも、いつも、何かが物足りない。
これだけの量のものを読んだら、このくらいはあるだろう、というような満足感とか、読後感とか、そういうものが足りない。

彼女の本がよく売れている理由というのはなんだろう?
いやー
やばかったオールブラックス。
南アフリカがあまりに素晴らしく、もうちょっとで負けるとこでした。しかも完敗で。

南アフリカが3つもトライを決めたのに対し、オールブラックスは最後の最後までトライがなく、たんにカーターのプレイスキックでなんとか食い下がっていた感じ。
最近南アフリカには、簡単に勝つことが多かったから、こんなに面白い試合だったことに大満足。

最後の15分間、集中力を切らさない怒涛の攻めで、最後の1分でついに、オールブラックス初のダグのトライで逆転さよなら(?)。
カーターのキックで、なんとか食い下がっていたからなせた技でした。もし、この最後の一分のトライがなかったら、向こうは3トライに対してこっちは0だから、まさに完敗でした。

最後の最後の劇的な大逆転で、お客さんはもちろんだけど、普段はトライをとってもフッとかほほえんじゃうだけのダグも超満面の笑みでスペンサーと大喜びで、ミーハーな私に大評判でした。

スティーブン(うちのGMでサウスアフリカン)はがっかりしただろうなー

蛇にピアス

2004年7月23日 読書
駄目だ。
主人公の女の何もかもが気持ち悪く、感情移入させて読ませようというものではないにしても(えっしてるの?)、不愉快さしか残らない。
さわやかな昼休みに読んだことを後悔(すなわち1時間以下で読み終わる)。

別に、この手の小説というのはあってもいいと思うし、面白いという人がいてもいいとは思うけど、もしも、この本を40歳の著者が書いてたら、芥川賞なんてあげる?

自分がこの著者の母親だったら、自分の子供がその歳でこんなもの書いたことにひくと思う。
(それが一番の読後感)。

あまりに私の評判がイマイチなので、この本の、他の人の読後感を読んでみたけど、

>自らの血を流すことを忌避し、それゆえに他者の痛みに対する想像力を欠落しつつある現代社会において、本書の果たす文学的役割は、特筆に価するものといえよう。
(なんか“他者の痛みに対する想像力を欠落しつつある現代社会”とか、陳腐な感想だな…)

とか

>生きることの本物の痛みが、この小説からは感じられる。
(いったいどのへんが?ちゃんと親もいて、たった19歳で、生きることの本物の痛みの、何がわかるって??)

とか言う程度で、他の人の感想にも“あーなるほど、そういえばそうだなあ”というようなものもなく、やっぱりなーという感じ。

ひとりごと。

2004年7月22日 日常
今日はお客さんとご飯。
お客さんといっても、私の会社のじゃありません。

だんな様の会社の。

ここ10日間くらい、だんな様が付きっ切りだったお客さんが、明日日本に帰るので、最終日で一緒にご飯を食べたわけです。

このお客さんは、半分視察のような感じでNZに来ていて、うまくいけば、たくさんのお客さんをつれてきてくれるかもしれない。
お客さんが増えれば、当然収入も増えるので、私たちとしてもうれしいわけです。

だんな様は、ある会社に所属しつつも、自分でも半分ビジネスをやっているような感じで、いつか、こちらのほうだけでやっていけるようになったらベスト。もう少し、会社としての体裁が整って、会社からビザのサポートができるようになったらうれしいな。
そうしたら、こっちに一緒に残って、一緒に働いてほしいな、と思う人達に、自分たちでワークのサポートができる。

日本と違って、ここでは会社を設立するのもとても簡単なので(ほとんど届け出るだけ)、長く住んでる人は、かなりの確立で自分の会社を持っている。言葉の問題もあって、日本人がKiwiの会社に入るのが、なかなか難しいということもその理由の1つだけど。

私は幸い、Kiwiと働いてはいるものの、やはりここでは翻訳等で日本語を使う仕事もあるから食い込めたのであって、まったく日本語を必要としない職種に、Kiwiと争って入り込むのは、もちろん至難の技だ。

だからいつか、こちらの銀行とか、(ま、昔とった杵柄ってことで)完全に日本人を必要としているわけではないような会社にトライしたいなーとは思っている。
それには英語力がまだまだだけどねーーーっ。
今現在、うちのだんな様は、日本から来ているVIPのお客さんにつきっきりで、ほとんど10日家を空けている。(オークランド入りした日に、ちょっと帰ってきたりはしたけど)

そんなわけで、夜はヒマヒマ星人な私。少なくとも、こういうときはフラットメイトがいっぱいいてよかったーと思う。これで2人暮らしだったら、だんながいない間、ずっと1人じゃん。

それでも、ヒマヒマなので、いつもはなかなか会えない友達をつかまえて会ったり、ご飯を食べたりしていた。

今日は、昔一緒に働いていた同僚の奥さんとご飯。奥さんというと、どうも響きがおかしくなるけど、もともと二人とも知ってたし、二人とも私たちと同じワーホリ上がりで、たまたま彼らが結婚したというだけのことなんだけど。
(なんか、“オクサン”よりまともな日本語がないものかなー。オクサン、といったとたん、ただ家にいて、あまり個性も特技もない、話もつまらなそうな、社会を知らなさそうな人、といったConnotationがあると思うんだけど…)

シティの日本食レストランで待ち合わせ。

私はこんなことでもなければ、シティはほとんど行かないので (行く用もないし、車がとめにくいだけだから) 、駐車場所を探して、久しぶりにうろうろする。
たまたまレストランのすぐ近くをうろついていた時に、停めていた車が出たので、運よく停められたが、そうでなければ絶対遅刻していただろう。

こっちで、比較的まともそうな日本食というと、なんだかみんな居酒屋風。たまに行くとおいしいけど、酒を飲まない私は、やっぱりこういう機会でもないと、こういうとこにはほとんど行かない。(ランチはいいけどね)
もう少し、ただのレストラン系のところがあるといいのになあ。

それでも、久しぶりだったし、おしいかったかも。

彼女も、けっこう長くしていたカウンセラーの仕事を辞めて、ちょっと違うとこで働き始めたところだという。

でも話してて、うちら夫婦と違うのは、彼女はダンナ様(私のもと同僚。4ヶ月程度だけど)の過去とか、彼が話さないからほとんど知らないという。確かに、ちょっと無口で無愛想な感じで、私も4ヶ月とはいえ、一緒に働いたのに、個人的なことはほとんど何も知らないんけど。
(彼らが結婚したのにもびっくりした)
それでも、うちらの場合は、基本的な情報は、ほとんどお互い知ってると思うから、やっぱりいろんな夫婦がいるな〜と思った(たんにお互いおしゃべりなだけかも)。

パトリシア・コーンウェルの検死官シリーズで、スカーペッタがベントンと同棲したり、結婚したりしようとしても、うまくいかないシーンがある。

彼女のように、もう40歳とか50歳で、社会的地位が高く、お金もあって、今まで自分の好きなように立派な家を建て、すきなように生きてきていたら(幸せかどうかはともかく)、その歳になって、だれかと急に一緒に生活しようとするのは確かに難しいのかな、とふと思った。

10代までは、“人間”として成長するため親と一緒にいる。
20代になって、働き始めて、今度は“大人”として自分で成長をはじめる。

その大人としての過程で一緒にいなかった人と、40歳とか50歳から一緒にいようとすると、それはやっぱり大変なことなんじゃないか、と思う。

今日会った彼女のように、お互いの過去を知らないにしても、20代に出会っていたら、大人になってからお互いを知らない期間は10年以下だからまあいいけど、まったく違う人生を10年20年も生きてきた後では、それはより難しくなるんじゃないかなあ…

私自身、まったく結婚願望があったわけじゃないし、負け犬とか、よくわからないけど(読んでません)、まだ大人になったばかりの、20代のうちに出会った人と、一緒に影響しあいながら成長していくほうが、自分がより出来上がってからの結婚より楽かも…とはふと思ったのでした。
毎週末ラグビーがあって盛り上がっております。

今週は、ついにライバルワラビーズ戦だったのに、なんとオーストラリアはサル(ジョージ・グレガン)がでないという。なんだー
おサルのいないワラビーズなら、おそるるに足らず。

試合は、かつてないほどの土砂降りの中で行われた。試合の間中、まったくもって弱まらない、横殴りの土砂降りの中、選手よりお客さんに同情。

あまりの土砂降りに、さすがの彼らもハンドリングエラーや(それでも、他の国よりは少ないんじゃないかな)、関係ないところで、つるんつるん転んだりと、ちょっと笑えた。

結局、終止オールブラックスが攻め続けた感じだったけど、ワラビーズの守備はさすがでほとんど一回も崩れたり抜かれたりはしなかった。結局、すばらしいパス回しからのダグのトライと、ロコソコ大失態のキャッチミスでのワラビーズのトライだけで、ずっと攻め続けていたわりにはほとんど点が入らなかった。
それは雨のせいもあるけど、それでもなんかすごくいい試合だったな。

そしてやっぱり素晴らしいのはカーター。

あの土砂降りと大風のなか、いくつかは外したものの、キックの安定感が抜群。
かっこいいぞ〜カーター。
もうすっかり安心してキックを見ていられる。
私はダグ派なんだけど、心が揺らいでしまうではないか(ミーハー)。
またしてもあいにくの天気。しかも昨日より雨が降ってる。
そしてまたしても、汚れてもいい格好で集合し、朝ごはんのバッフェ。
そして、こんどは小雨のなか、プールサイドに集合。

HRマネージャーが突然叫ぶ。

「この山中に飛行機が墜落した。パラシュートで2人のパイロットは脱出した。そして、その飛行機で運ばれていたプルトニウムも一緒にパラシュートで落ちた。
2人と、プルトニウムを発見し、山中からテニスコートにおろしてくること。プルトニウムは危険なので、1人30秒までしか運んではいけない」

これも班にわかれて、リーダーがすばやく指示を出していく。まず地図で探索する斜面を手分けして散らばる。各班に地図とコンパス、そしてなんと連絡のためのトランシーバーが用意されている。

しばらく斜面を探していると、“死体を給水塔近くで発見”とトランシーバーで連絡が入る。みんなで走っていってみると、なんと等身大マネキンが血まみれで、しかも本物パラシュート付で森の中で死んでいる。えーぐーいーよーっっ。

さらに、給水塔近くでもう1体。

パラシュートにつつんで山を下ろす。他の班がプルトニウムを発見し(これもかなり重そう)、それを交代で降ろしてくる。

やっと全部テニスコートまで運びおろすと、
「このプルトニウムを処理するためにここへ向かっていたチームが事故にあい、こられなくなった。これ以上放射能が漏れないように、急いで5分以内にカバーしなければならない」
という。
そして、大量の古タイヤを全員でバケツリレーのように運んで山のように積んだ。

小雨の降る中、みんなびしょびしょのぐちゃぐちゃ。そりゃ汚れてもいい服とは書いてたけどさー
いや、すごいですよ、たしかにチームワークというのは…。
企画にとにかく圧倒されました。

その後は、またモーニングティーと(どんなに時間が押してても、モーニングティーは外せないらしい)昨日打合せした課毎のプレゼンテーション。これは面白かった…みんなストーリー仕立てだったり、体はってるのだったり、ラップ調みたいだったり。
日本だったら、普通に「うちの課は主な仕事は…」とかやってたんだろうなあ、と思いつつ。
うちらのチャーリーズエンジェルもけっこううけた。
優勝は、男が多くて体張ってた倉庫+ロジスティックスチーム。私も頼まれて、倉庫に運び込まれる日本からの輸入商品として参加。商品券をもらってしまった。

さらにちょっとセミナーとランチがあって、2時半すぎについにホテルを出発。
ほんとに激しい2日間でした…。
楽しかったけどね。
この木曜と金曜、一泊2日の社内旅行である。名前はConferenceなので、日本の、完全に慰安でいく社内旅行とはちがうものの、完全に仕事かといったらそれも微妙。

なぜなら持ち物リストを見ると、
・    汚れてもいい服 2着
・    あたたかいウールの靴下
・    運動靴
・    水着
…なんて、書いてあるからだ。おーい。名目は一応会議なんですけど…

平日に行くので、本社全員行くわけにはいかないので、今回はFinanceサイドの約35人が参加。私は、SalesよりはFinance/Adminサイドとみなされ参加。

昨日までずっといい天気だったのに、あいにくの雨の中、朝7時15分に本社集合。そこから目的地のコロマンデルまでは大型バスで2時間ちょっと。ほとんど熟睡してたので、あっという間に到着。

すぐに汚れてもいい服に着替えて集合、といわれる。部屋は、部屋というより高級コテージで、かなり心臓破りの坂をレセプションからのぼった。部屋はミシェルと一緒になってた(よかったー)。

そして、モーニングティー(ここでの生活にはかかせない)をとって、すぐに全員集合。まず全員が、4色にチームわけされた。私はYellow。
ここのホテルは、高級ロッジの連なりという感じで、敷地が山の斜面になっててかなり広い。その中に、問題を持っている人が散らばっているから、それを手分けして見つけて解決していって、鍵を4つあつめ、最初のホールにある箱をあけろという。

私が探しに行ったエリアはレセプション近くで、問題は、“この斜面にチームカラーのものが5つ落ちているからそれを5つ全部集める”というもの。走り回って黄色いシャベルだの黄色いリボンだのを探す。しかも、その途中でパイを食べたりビール(水でもいい)を飲まないと通れないところまで準備してある。

ふと、向こうを見ると、ホテルのプールにミシェルとサラが水着で飛び込んでいる!
あとで聞いたら、プールの底に沈んでいる何かを持ってこないといけない問題だったらしい。はーよかった…プール組じゃなくて。

そうやって、みんなでそれぞれ鍵をもってかえり、箱をあけてみると中には“最新の21世紀型BMWを作れ(他にも細かい記述あり)”。

うちらの班は一番に箱をあけたんだけど、他の班も続々帰ってきて、みんな車作り開始。
そうしてできた車がこちら。うわー
(↑まだ写真アップしてません。今週中には…)

ヨーロピアンの、こういうときのチームワークと集中力ってすごい。日本人って、こんなこと言われて、マネージャーも一緒になって、こんなに熱中して、こんなアクティビティを楽しめるだろうか。

それからみんな着替えて今度はランチを食べ、そして午後はProblem Solvingとかのセミナー。
これは、例えば

“夜中の2時、あなたは部屋で愛犬と寝ています。他の部屋で8歳の子供が、その隣の部屋で6歳と4歳の子供たちがねています。突然あなたは、煙のにおいで目が覚めました。さあ、どうします?”

というようなもの。
選択する絵がいくつもあって、それを自分がベストと思う番号をふっていく。TVを出すだの、下の子を助けるだの、上の子を助けて隣家に行かせるだの、犬を助けるだの。
そして、その自分の答えを今度はチームで話し合って、何故それがいいのか、みんなを説得し、チームとして共通の見解を出さねばならない。

実は、NZに来てすぐ、語学学校にいっていたころ、こういうディスカッションがクラスでよくあり、私は大嫌いだった。
“町が大停電になります。これから1週間、みんな使っていい電気製品は3つだけです。その3つを選び、何故それが必要か、回りの人を説得しなさい”
だの
“あなたが無人島に漂流するとして、…以下略”
だの。

こんな子供のするような問題は、ほんとにつまらないと思っていたんだけど最近思うのは、これはこちらの(西洋の)社会では、ものすごく頻繁に行われる思考の訓練であり、けっして語学学校の先生が、私たちを子ども扱いして出していた問題ではなかったのだ。

その証拠に、こんな社会人のセミナーでも似たような問題をよく見るし、しかもみんなの参加の仕方が半端じゃない。
一緒に寝ている犬を子供より先に助けるか、ということで、横に寝てる犬を窓の外に出すのなんか2秒でできるのだから、先にするべき、という人と、それでも子供が先だ、という人と、えんえん議論する。
 西洋人のディスカッション能力は、子供の時からの(大人になってからも)こんな訓練で磨かれていくのだろうなあ。

多分、日本人の考え方としては、こういうアクティビティがあったら参加はするけど、チームとしての共通の見解を出すときに、“ま、私はチームの考えとちょっと違うけど、ここで1人反対しても大人気ないから、どうでもいいし黙ってよ…”というふうになりがちではないだろうか。

このへんに、最近の日本人の外交の弱さなんかがあるんじゃないのかなあ…

そしてアフタヌーンティーをとって、また違うセミナー。職場環境や、周りに悪い影響を与える勤務態度なんかに対するディスカッション。

5時半にセミナーは終わって、私はぐったり。さすがに朝7時からず〜っと英語で、講義を聴いたりディスカッションに参加(というほど口をはさめないけど)するのは疲れる…しかも走り回ったし。

ディナーは7時からだったけど、その前に、明日の課ごとのプレゼンテーションのうちあわせをミシェルとトリッシュと、一応ボスのブルースとする。
これは、各課が普段どんな仕事をしているかのプレゼンをみんなでするというもので、ふつーに“翻訳と日本の本社とのコミュニケーション全般とボスの世話…”とかいうのかと思ってたら全然違う。
 ミシェルが、いいアイディアがある、といってなにかと思ったら「チャーリーズエンジェル」をやろうという。女3人とブルースの課だから。

それからチャーリーズエンジェルを文字って、ナレーションを考え、私はたった1人の東洋人でルーシー・リュー役なので、結局まんなかでハイキックまですることに。
“日本で緊急事態発生、緊急で秘密文書の翻訳の後、飛行機手配せよ”“了解”みたいな。

その後ディナーのあと、なんと夜12時までチーム別パブクイズ(日本でいう雑学クイズ大会みたいなのかなあ…)大会。くじで会社のロゴの入った帽子(マニアには人気)をもらいました。

楽しいんだけど、もうそれよりぐったり疲れました…その後まだ飲んでた人もいて、みんな丈夫…。

寒いぞ!

2004年7月12日 日常
通常オークランドの冬は雨が多く、うっとおしいけど、放射冷却がおこらない。

ところがどうしたこの寒さ。
先週末から冬とは思えないほど、いい天気が続いており、お陰で放射冷却が激しい。まるで日本の冬のよう。

なんと今朝、車の窓ガラスが凍っていた。こんなこと1冬に1回あるかないかである。
それほど雲がないいい天気なのだ。

寒いものの、日中は日差しが強いので暖かいし非常にさわやか。
いつか家を買ったら本格的に、といって少しずつ増やしてきた植物が、本格的になってきた。

基本的には、ポットのままか、部屋の前の花壇スペース(けっこう広い)を勝手に使ってしているが、あと一ヶ月もしたら、シソの芽もでるし、場所が足りない。やはり、庭付きの家を買わねば…

ニュージーランドというと、バラをはじめとするイギリスのガーデニングを思い浮かべる人がおおいらしいが、それをコンサバな正統派とすると、最近のニュージーランドの流行は、ニュージーランドのネイティブツリーやシダを使ったトロピカルガーデン。

実は、私はこっちが大好き。

オールブラックスの胸に輝くシルバーファーンからもわかるように、シダはこの国では非常にポピュラーで、種類も多い。

決して熱帯ではないニュージーランドだけど、実はシダ、ヤシといった系の植物は、ずっと零下でなければ大丈夫な程度には寒さに強いのだ。
真冬には簡単に零下になり、たまには雪も降っちゃう東京は、熱帯の植物には寒すぎるけれど。

ニュージーランドでトレッキングをしていると、とても多いシダと巨木とコケ、という組合せは、夏暑いわけじゃないけど、冬寒くても氷点下にはならないというオークランド特有の気候でみられるとても美しい組合せだと思う。

そんなわけでシダである。

ダンスのあとに、久しぶり(でもないか…)にガーデンセンターにいくと、とても素敵なトロピカルな寄せ植えがあるではないか!
(日記写真参照 http://rianz.hp.infoseek.co.jp/syashin-kan2.html )

あまりに素敵なので、欲しくなったが、写真の完成品はなんと800ドルもする!小さいものでも250ドル。
それなら自分で作ろうと、衝動にかられて必要なものを買ってしまった…

まず、中心となるポンガ19ドル(この手のシダの総称)。
それから、写真ではわからないかもしれないけど、ポンガの幹に、実は、ネットとミズゴケを使ってたくさんの小さい植物がくっついている。これが、実際見ると、ほんとにかわいい。それに向いた小さめの植物と、それを固定させるネット、それから、ポンガのくきも必要だ。

このくき、というのは説明しにくいんだけど、ニュージーランドのシダは、前述したように、まるでヤシの木のように上に伸びていく。
当然幹にあたる部分があるのだが、その部分は大きいわりに軽くて、ナチュラルなので、花壇のボーダーにしたり、何本もたてて柵のようにしたり、といろいろ使い道があり、安い値段で売られている。

そこでは、2メートルはあるポンガの幹が12ドルで売られていたが、それでは長すぎる。すると、はじのほうに、打ち捨てられていた、1メートルくらいの短いポンガを発見。しかも、日陰に積みかさねられていたので、すでに相当いい感じにコケが密生している。
これを6ドルで譲ってもらう。

それから、巨大植木鉢。
けっこう高いものだが、今はガーデニングのシーズンオフ(真冬だもん)でけっこういい鉢をバーゲンで27ドルで購入。

そんなわけで、総額約70ドルで、オリジナルなトロピカル盆栽を作成した。

ど真ん中に1メートルくらいのポンガの幹をさし、その横に生きているポンガを植え、それらの幹にミズゴケとネットで植物を植えつけていく。

土の部分には、すでに前からキッチンに飾っていたベイビーティアーズをカッターでちょっぴり切り取って移植。さらに、庭の端っこにいるコケをあつめて移植。

コケが青々していて、とっても素敵に出来上がったけど、しっかり根付いてくれるかはまだ不明。
実は前からコケ玉にはすごく興味があったのだが、先にこんなに巨大な(高さ1メートルもある)コケトロピカル盆栽を作成してしまった。
これ、引越しの時どーするんだ、私…。

ミズゴケとかも買ってしまったことだし、近日中に苔玉ニュージーランドバージョンも作成の予定である。

ワイルドなトロピカルガーデンで楽しむriaと反対に、バラの苗をせっせと世話するだんな様でした。
(本日はMoody Blues購入)
うちの会社(本社のみ)の人種構成を考えてみると、イギリス人数人、サウスアフリカン数人、日本人2人(私とMD)、中国人1人、フィジー系インディアン3人、インド人2人、あとほとんどはKiwiだが、そのうちマオリが10人程度、という感じ。7割は白人系だ。

白人は寒さに強く、暑さに弱い。

個人差はあるけど、間違いなく、日本人の平均よりは相当ものすごく寒さには強い。

そういうわけで、職場のエアコンは常にききすぎで、アジア人やパシフィック系は、つねに上に何かを着ていないと凍えてしまう。

私は1日いるには、耐えられる寒さではないので、机の下で、1日中、なんと温風ヒーターをつけっぱなし。

2.3日前、エアコンの調子が悪いとかで、社内の温度があがったことがあった。私は誰かがそう言っているのを聞かなければ、それに気づきもしなかった。(きもち、いつもより寒くないと無意識に思っていた程度)

ところが、プロパティのほうから、今日はエアコンか不調で、ほんとに不快でごめんなさい、というメールは来るし、ヨーロピアンたちは、顔がほてって仕事にならないだの言っている。

私は気づいてもいなかったから、それを聞いて、こっそり机の下の温風ヒーターを消したくらい。(何も気づいてなかったから、もちろんいつもどおりヒーターつけててなんの問題もなかった)

こりゃーいつも室温が低いわけです。

ロレインち

2004年7月7日 日常
1ヶ月ほど前、ロレインが新しい家に引っ越した。今までは、港の真横の、マンション系のところを借りて住んでいたんだけど、オーナーが変わって値上がりすることになったので、ちょっとシティから離れたところに3ベッドルームの家を借りたのだ。

おかけで、引越し等で相当忙しかったらしく、ここ一ヶ月くらい会ってなかった(私も予算だったし)。

会社の後、新しい家を訪ねてみるとけっこういい感じのおうち。私の好きな床の家。(遠いけど)

ところが、この床の家、問題はとにかく寒い。家中フローリングだからしんしんと冷える。
オークランドの冬は、東京ほど厳しくないので(零下にはまずならない。明け方前の最低気温でも6.7℃程度はあるんじゃないかな)、家の気密性は低いし、断熱材はほとんど入ってなかったりする。ので、逆にしょっちゅう日本の冬よりひどく寒い思いをする。

この家も、暖炉があるので、薪をがんがんくべるのだが、けっこう広くて、気密性がイマイチで、家全体が冷え切っていると、暖炉の近くはすごく暑くても、どうも体が芯からは温まらないかんじ。

私が半年以上住んだホームステイの家も、やっぱり寒かった。今住んでいるフラットは、大勢で住んでるから、マンションと同じ原理で、それぞれの部屋があったまってるから全然冷えないし、部屋も小分けになってるから、小さい電気ストーブでもすぐ部屋が暖かくなる。

こっちのいい木の床の家が欲しいし、絶対暖炉もある家が欲しいんだけど、あんまり寒いのもいやだし…むずかしいな。自分の家を買うときの参考にしとこ。

やっぱり、キッチンがリビングと一体になってて、暖炉があって、暖炉の煙突が二階の寝室も通っているので、2階も一緒に暖まる、というのが理想だな。
ま、理想だけど…

結局夕方6時くらいから話し始めて、10時ごろ、だんなさんのクリスも帰ってきたので、ほとんど12時近くまでしゃべりまくって、さすがにしゃべり疲れました。

そして誕生日

2004年7月3日 日常
朝だけは、ダンスレッスンがあるので、いつもどおりでかける。

昼から、今日はスカイシティホテルへ。
オークランドのシンボルスカイタワーの下に入っているホテルなんだけど、今日のために予約しました。
ありがと〜ダーリン♪(ボンバーさん風)

しかも、スペシャルパックでとっても安いのに、朝ごはんにフルクックトビュッフェとパーキング(街中なので、普通だとパーキングも高い)と、スカイシティカジノ10ドル券つき。

しかも、チェックインしてみたら、なんとキングサイズベッドの角部屋で、2面が全部窓なの!(涙)

すごーいっっなんでだー

カジノに行ったら、だんな様はとんとんだったけど、riaは20ドル使って、45ドルになったので、それを軍資金にチャイニーズレストランへ。タピオカココナッツミルクもあって、とってもおいしかった。

それから、ホテルにもどって、ホテルの屋上の屋外プールへ。この真冬に!

水温は多分20度くらいで、普通なら真冬の夜には入れない温度なんだけど、となりにサウナがついているので、サウナで超あったまってから屋外プールへ飛び込んで、またサウナ!といったり来たりして久しぶりのお風呂気分を満喫。

はー気持ちよかった。

シティ中心なので、うちから車なら10分の距離なんだけど、リゾート気分を味わいました。
朝会社に行ったら、机がすごいことになっていた…
巨大Happy Birthdayの横断幕+マウスやらコンピュータースクリーンもリボンで飾りつけられている。

ありがと〜〜ミシェール!(涙)

すごいので写真とって見ました。(HP参照)

ほんとは明日が誕生日なんだけど土曜日なので会社では今日お祝いしてくれた。
それにしても、こっちの人の誕生日の祝いかたってすごい。

10時になったら、キッチンにひっぱっていかれて、ケーキまで買われていてびっくり。それで、Executive Areaのみんなに祝ってもらってケーキを食べました。

いやーほんとにすごい気合の入れようで祝ってくれるなあ。

しかも巨大ケーキで、午後のお茶にも充分なほどあって、さらに残りは持ち帰りにされ、フラットメイトとたべました。
うれしいけど太る〜(涙)

ボス出張中

2004年6月29日 お仕事
につき、暇。
普段忙しいとできない、Executiveの倉庫の大掃除にとりかかり、肉体労働中。
京極さんのシリーズ映画化かあー

なんかシリーズ最初のころからのファンとしては、複雑。
たいてい小説の映画化ってがっかりさせられるから。

でも、ファンとしては、昔から、もし映画化したら、という配役をいつも話していたので、“榎木津さん=安部ちゃん”というのは、予想が当たって大笑い。“中善寺さん=堤さん”というのも、実は中善寺さんの候補3人くらいをあげていた中の、3人目ではあったので、さすが京極さんも納得しただけの配役ではあるな、と私も納得。(豊悦がもう少し伸長低かったら、豊悦が良かったんだけどねー)
 木場さん宮迫か…ははは。

riaに無理やり(?)このシリーズを読まされていただんな様は、ようやく宴を除く(riaがたまたま日本に持って帰っちゃった)全シリーズを読み終わり、ようやく又一(彼もかっこいいよねー)のシリーズに入ったところだったので、なんとか話題に乗り遅れずにすんだのでした。だんな様はriaのように読むのが早くないので(速読とかいう邪道(?)な手段を除けば、私より読むのが早い人や、登場人物を覚えている人にあまり会ったことはない)今から読ませるとなったら大変でした。

それでも、うぶめは比較的短くて映画にしやすそうだけど、他の作品は長すぎて、まともな映画になんてできるのか心配だ。2.3時間じゃ全然足りないでしょー

相当心配だけど、京極さん自身も製作にかかわるということなので、楽しみです。
今日は7回レッスンの最終回。
ということで、写真とってきましたので後でアップします。

結局私は全部で3つ細かいものを作ったけど、1メートル近い壁画みたいなものを1つだけ作った人もいるし、巨大植木鉢(高さ50センチとかの)を2つ作った人もいるし、みんな作りたいものを勝手に持ってきてつくるだけだからそれぞれ。

日本のモザイクのHPなんかをみてると、みんなすでにカットされた四角いタイルを並べて貼ってるだけのようにおもうんだけど、それって、楽チンだけど楽しいのかな。

私は自分で好きな大きさにタイルを切って作ってくほうが楽しいな。ものすごく時間がかかるけど。(しかも指けがしたー)

このクラスは、夜7時からで、5時に仕事が終わった後、しばらく時間をつぶすのがちょっと面倒だったけど、やってよかった。一通り、作り方もわかったので、あとは自分でやっていける。
今日は、月に一度の中国人主催の大きなダンスパーティの日。全快したわけじゃないけど、月に1度なので無理して行っちゃいました。

場所はマヌカウ市のほう。どうして中国人は、こうダンスに熱心な人がおおいのだろう。私の先生も台湾人だし(台湾人は、中国人と一緒にするな!というけど)。

ちょっとつまむ程度の夕飯やお茶もついて、7時〜11.30まで踊って10ドル、安いなあ…。
場所は相変わらず体育館みたいなもんだけど、ここはいつもの日曜水曜のダンスと違い、もっと来ている人もおおくて、うまい人も多い。だいたい半分が中国人、半分がKiwiという感じ。

コンペティションをやっているという人も2組来ていて、やっぱりあきらかに目に付くほど上手だった。特に、顔がどっからみてもイタリア人のリーダーは、ラテンでよくエキシビをやってる人とかで(前のパーティーの時、パソをエキシビで踊ったらしい)、あの群集の中で踊っていても、目立ちまくっていた。

私はいつもだんな様と一緒だけど、いつも1人で来る人って勇気あるなあ。私は誘うのも誘われるのも疲れてしまう。先生が一緒に踊ってくれるのはとてもうれしいけど、相手が圧倒的にリードできない他の教室や他の先生に習っている人と踊っても、何もできないってことになる。
男の人が、自分の習ったパターンを同じように習っている女性ならリードできても、そうでない女性をリードできるほどうまくない場合、それぞれの教室では中級レベルのステップだけは習ってるはずなのに、結局すごいベーシックしか踊れない(あわせられないから)ことになるからすごいfrustratedだ。

今日は、何回かJohn Youngに行っていたときに知り合った人たちと一緒に座って、何回かパートナーチェンジして踊ってみたけど、やっぱり駄目だー。

当然リードする側の男性の習ったことのあるパターンをすることになるけど、こっちはついていけないし、向こうはそれしかしらないし、しかもこっちがついていけるようにできるほどはリードもできないし。
 やっぱりこっちの全然しらないパターンなのに、平気でスムーズに躍らせるDavidってすごい。

< 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 >

 
ria

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索